2022年4月25日月曜日
小型化のため
簡易FANコントローラの
基板を製作した。
組み立てて動作を確認するが風量をコントロールできない。
以前試した
120mmFANは、ある程度コントロールできるが不安定。
新たに購入した
3個で1,480円のFANは全く反応しない。
常に全速力だ。
原因調査
最初PWMの周波数が範囲を外れているのではないかと考えた。
製作したコントローラのPWMは 18.8Khz。
ネットで調べると 25KHzという情報もある。
以前作ったESP32を使ったFANコントローラをPWMの
周波数を変更できるように改造し試したところ
5KHzでも50KHzでも問題なく風量をコントロールできる。
次にPWMのLowレベルの電圧が高すぎるのではないかと疑う。
普通のオペアンプ
NJM4580CG
を使用しているためLowレベルがGNDまで
下がりきらない。 1.3V程度ぐらいある。
回路図を以下に示す。
PWMの出力波形を以下に示す。
ブレッドボード上でトランジスタで回路を組み、
Lowレベルを下げたところ風量をコントロールできるようになった。
となれば解決方法は簡単だ。オペアンプをRail-to-Railの
ものに交換してやれば良い。
幸い
NJM2746Eが手持ちにあったので換装。
これで、ばっちり風量をコントロールできるようになった。
オペアンプ壊れる
これでメデタシメデタシ、PWMの出力波形をオシロでみようかと
思ったところ、オペアンプが熱い。火傷しそうなほど熱い。
風量のコントロールもできない。壊れてしまった。
原因を調べるべく NJM2746Eの電源の最大定格を見ると15V。
電源は12Vだが、DCジャックの抜き差しや、スイッチでのOn/Off
で倍の電圧は出ると思ったほうが良い。
交換前のNJM4580CGは±18Vなので 36Vまでは耐えられる。
オシロで電源SWを入れたときの電源電圧を観測した波形を示す。
最大26Vぐらい印加されている。
対策
Rail-to-Railで電源耐圧30Vぐらいあるオペアンプがあれば
良いのだが、Rail-to-Railは低電圧用の技術だから
そんなものは一般的でない。NJM2746Eの15Vは
まだ高い方で 5.5Vなどというものも多い。
Rail-to-Railで±12Vという
AD8397ARDZもあるが 単価530円で使いたくない。
みんな大好き
NE555でPWM回路を組む案も検討するが
電源耐圧18Vぐらいで足りない。
レギュレータで電源を5V程度に落とし
PWM信号を作り、
オペアンプの先に
2N7002Kでも
つけてFANにつなげることにしよう。
レギュレータなら
78L05でも
耐圧30Vぐらいあるから大丈夫だ。
最後に
外部からくる電源に直接、普通のICをつなぐと
やばいというのは知っているつもりだったが
見落としてしまった。注意しよう。