h_nari @ 熊本市のブログ。電子工作、プログラミング、ゲーム、TV、 政治、インターネットなどに日々の思い付きを、 うだうだ~と書いていきたい。
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国債は減らす必要があるのか

ネットで「国の借金1,220兆円、これでは増税もやむなし」というような 意見をよく見る。はたして、そうなのだろうか。 国債は減らす必要があるのか。 素人ながら自分の意見を書いてみる。 間違いがあれば指摘していただけるとありがたい。

わたしの意見は、「国債残高を減らす必要はなし。 インフレ率や国際為替で許容される範囲で 少しずつ増やしていくべき」である。

昔、私も 国債が増えると利払いが増えてやばいのではないか。 利払いが税収を超えた時点で破産してしまうのではないかと 考えていた。 しかし調べると日銀のところでよくわからなくなった。 日銀が国債の半分ぐらいもっている。 日銀の国債の利子収入もかなりのものだろう。 この利益はどうなるのだろう? 政府が破産して日銀に巨大な利益が残るのだろうか?

その後、日銀の剰余金は政府に上納されることを知った。 つまり日銀に国債の利子を払っても、上納で戻ってくるので 日銀の国債は実質無利子ということだ。 国債の利払いが問題になるのであれば、 市中の国債を日銀が買い上げれば無利子にすることができる。 この方法がダブー視されるのは、国債の発行が無限に可能に なってしまうからだろう。であるから、インフレ率や為替レートで 国債の発行量に制限をかける。

実際の毎年の利払いの金額

実際の数字を見てみよう。 国の財務書類・バランスシートは 現時点で令和元年度分まで 公表されている [国の財務書類(令和元年度) : 財務省]。 国の財務書類(一般会計・特別会計)の5ページに貸借対照表があり、 負債の部、公債 998,805,367百万円とある。約1,000兆円である。

日本銀行の決算もHPで公開されている。 [会計・決算 : 日本銀行 Bank of Japan]。 令和2年度まで公開されているが、 国に合わせて 令和元年度のデータを見ると 国債を486兆円分保有していて 国債利息が1兆1960億円。 なんやかんやで当期剰余金が 1兆2953億円。 国庫納付金が1兆2305億円となっている。

意外と利息が少ない。 国債の金利を調べると 現在募集中の個人向け国債で0.05%。 これで計算すると 486兆円 × 0.05% = 2430億円。 逆に日銀の国債の利回りを計算すると 1.2305兆円 / 486兆円 = 0.25% となるので 現在の個人向けの国債の5倍ぐらいとなる。

これらから推定すると、国の国債1000兆円の利払いは 年間 約2.5兆円で1.3兆円が日銀から還付されるので 実質1.2兆円程度と思われる。 予想より少い。 毎年10兆円程度払っていると思っていた。

通貨流通量

経済活動に伴い価値のある物の総量が増えるので 通貨の量も増やさないと通貨が足りなくなり デフレになってしまう。そうならないよう通貨の量を 徐々に増やしていく必要がある、と聞いた。

通貨量を増やすには、日銀が何かを買う必要がある。 その対価として日銀券が市中に放出される。 ここで一番買い易いのが日本の国債だ。 政府が国債を発行し、手に入れた現金で 政策を実行し、通貨量も増やす。

逆にいうと、現在の日銀保有の国債は 過去の通貨流通量の増加分ではないか。

現在、お札の流通量は 118兆円 (日本で流通しているお札は全部でどれくらいありますか? : 日本銀行 Bank of Japan) 日銀当座預金残高は 542兆円。 それらの合計であるマネタリーベースが664兆円。 (「マネタリーベース」とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan) このうち 486兆円は国債によって増やされた分。 ここを減らすと通貨流通量が減りデフレになってしまう。 まぁ、日銀ではなく市中の国債を減らす分には影響ないのだが。

国際為替

日銀の国債保有量の増減は通貨量の増減に直結し、 為替に大きな影響を与える。 外国でも事情は同じなので、外国が国債を中央銀行引受で 大量発行すると、その国のお金が安くなる。 これで痛い目にあったのが リーマン・ショックの時で、 米国を始め諸外国は多額の国債発行で対策したのに 日本はしなかったため、急激な円高となり リーマン・ショックの影響を受けにくいはずの日本が もっとも長く不況に苦しめられたと言われる。

今回のコロナ・ショックでは 政府はいち早く100兆円の日銀引受の国債発行を決めたため、 そのような自体は避けられた。

最後に

以上、考えていることを書いてみた。 素人考えなので間違いもあると思うが 指摘していただけるとありがたい。

いろいろ調べると政府関係の多くの情報が Webに公開されている。 日銀のHPには 教育的な内容も充実しているので 今後も読んでみたい。 日銀の決算資料を読んで、金地金(インゴット?)が 4412億円分あるということを知れるのも面白い。