h_nari @ 熊本市のブログ。電子工作、プログラミング、ゲーム、TV、 政治、インターネットなどに日々の思い付きを、 うだうだ~と書いていきたい。
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EV推進の罠-7

EUは域内に自然エネルギーでEV用バッテリーを製造する工場を建設中である。 それが稼働を始める2026~2027年頃から域外からの輸入バッテリーに対して 高い関税を掛ける。理由はLCA , Life Cycle Assement。 製造時に使用した電力が沢山の二酸化炭素を放出しているという理由だ。 そう、トヨタ社長が言っていたあれだ。 関税はバッテリーだけにとどまらず、全ての工業製品におよぶ。 EUは原発と再生可能エネルギーで電力あたりのCO2排出量が少ない。 車の日本国内生産1000万台中400万台は輸出用。この分の生産が 国外に移る可能性が高い。大きな雇用問題だ。 多くの自動車業界関係者はLCAは実現すると予想している。 日本政府は何の対策も考えていない。 そう告発する動画。

EV推進の罠を前回紹介したのは3月半ば。 EV推進の罠-5が出た後で、 その後 EV推進の罠-6が出て、 このシリーズは完結したと思っていたのだが 続きがでた。

今回の EV推進の罠-7は 前半がコメントなどへの返事で、 後半がEUが仕掛けるゲームチェンジ、LCAの話。 このシリーズは、このLCAを紹介するためのもので、 今までのものは前振り、前提知識の紹介だったのではないかと いう気もする。

コメントへの返答

EV自動車を否定するのか? 進歩を否定するのかというようなコメントへの返答として、 EV開発をやめろと言っているわけではない。 EV以外も続けるべきだと言っている。 EV化で日本の産業は大きなダメージを受けるので 政府は対策を取れと言っている、と答えていた。

また、全固体電池の状況への質問に対して、 自動車用全固体電池は、まだ研究段階で 量産レベルではない。できるのは 2025年ごろから(?)

欧州のゲームチェンジ

欧州の自動車メーカはディーゼルで 低炭素化をはかろうとしていた。 しかし、うまくいかず 2015年に 排出ガス規制不正問題 を起こしてしまう。

そこで CAFE規制(2009~) を厳しくし EV化を進め市場を取り戻そうとした。 (参考: 新欧州燃費規制で苦境のメーカーと無傷の会社 - 自動車情報誌「ベストカー」)  ところがEV化で儲かるのは電池メーカーで 中国、韓国、日本の電池メーカーだけが得をする結果となった。

中国のCO2出しまくりの工場で作られた電池を使った EVが低炭素化に寄与しているなんておかしい、という非難に答えるLCA (資源採取、生産、走行、廃棄までの全ての期間でのCO2排出量を評価する方法)が 自分たちの得になると気がついた欧州は、これを強力に推し進める。

すでにスェーデンのノースボルト社のように、 自然エネルギーを利用した電池工場を建設中である。 これらの工場が稼働を開始する2026~2027頃に CAFE規制をLCA規制へと移行すると見られ、 EV用輸入電池には高い関税が付加される見込みである。

結論

環境主義の皮をかぶった保護主義に間違いないが、 掲げている正義に対抗するのは難しい。 対象は電池に限られず、全ての工業製品におよぶので 国内産業へのダメージは大きい。 日本政府は早く対策を行うべきだ、 と述べている。